定期健診に行こうについて
予防歯科においてもっとも基本となるのが定期健診です。
虫歯のチェックだけでなく、歯の掃除、そしてひとりひとりの口内の状態に合わせた日常生活の予防対策などを行うのが定期健診です。
虫歯になりやすい人となりにくい人がいます。ある人はそれほど熱心に歯を磨いていないにも関わらず虫歯にならない。 一方、ある人は毎日一生懸命歯磨きをしているのに虫歯になってしまう。残念ながらそれが現実です。 それだけにひとりひとりの口内の状況、虫歯のリスクを踏まえた日々のケアが重要となります。
また、再石灰化という現象もあります。これは虫歯になりかかった歯が唾液に含まれた成分などによって元の状態に戻るものです。 定期健診ではこの再石灰化を促し、虫歯を削らずに回復させることもできるのです。
虫歯になっていないのに、痛くもないのに歯科には通いたくないという人も多いでしょう。 歯科というと無条件に足が遠のいてしまう人も。しかし３〜６ヵ月程度に１回定期健診に通うだけでも予防歯科の効果は非常に大きくあらわれます。 費用も１０００〜２０００円程度。施術の内容にもよりますが基本的には保険が適用されます。
虫歯になってしまうと毎週通う羽目に陥ることを考えれば手間も費用もたいした負担にはならないでしょう。 何より虫歯は未然に防ぐものという意識を毎日の生活の中で植え付けることができます。 虫歯の治療を受けたらそれっきり、という人もこれからは定期健診を受けてみてはいかがでしょうか。
定期健診はなぜ必要なの？
成人した日本人の大部分は歯周病だと言われています。もちろん、虫歯治療が終わった方や歯周病治療が終わった方もいるでしょう。
では、治療が終わったから、虫歯がないから、もう歯科医院にはいかなくてもいいのでしょうか？
答えは、NOです。
治療をしたとはいっても、きちんとした管理ができてなければ再発します。歯みがきをしたくらいでは歯周ポケットの深い部分や歯の隙間などの細菌は除去できず、管理十分とはいえないのです。
例えば、体の健康診断は毎年受けていますよね？病気になってから健康診断をしよう！という人はいないと思います。歯も、それと同じことがいえるのです。