子ども向けの予防歯科

子ども向けの予防歯科

日本人の子どもは虫歯が多いといわれています。虫歯予防先進国と言われるスウェーデンに比べて約4倍、 虫歯予防に熱心というイメージがあまりないアメリカよりも多くなっており、先進国の中ではとくに多い国となっています。

子ども向けの予防歯科

その原因が予防歯科への意識の低さ。歯医者は虫歯を治療する場所という親の意識、 あるいは子どもの歯医者に対する恐怖心などもあって予防のために歯科を訪れる習慣が少ないのです。

虫歯はさまざまな要因が重なって発生するものです。単に歯磨きが足りないから、甘いものばかりを食べているから、 だけではなく、本人の体質や生活環境にも大きな要因があるのです。子どもひとりひとりの口内の状態を把握し、 正しい虫歯予防を行うためにも予防歯科は重要な意味を持ちます。

予防歯科では歯の掃除だけでなく、フッ素の塗布や歯磨きの指導が行われます。 歯を強化し、虫歯のなりにくい状態にするとともに、正しい歯磨きで汚れが付着しない環境作りを行います。

とくに子どものころは予防歯科が重要になります。6歳前後になると「6歳臼歯」をはじめ、永久歯が生えてきます。 この時期はとくに虫歯になりやすい時期なので、定期健診と正しいケアが重要になるのです。

子ども向けの予防歯科は子どもだけの問題ではありません。親が子どもの口内の状況を把握し、 正しい歯磨きを教えることができる環境作りが重要になります。 子どもの頃に正しい歯のケアを身につけていれば大きくなっても虫歯のリスクを抱えにくくなります。 その意味でも、子どもの予防歯科は親の義務として、大きな意味を持っているといえるでしょう。

子どもの時から虫歯予防

大人になってから虫歯治療をしよう、と思っても時すでに遅し、という場合があります。
もちろん、大人になってから治療ができないわけではありませんが、子どもの時に歯科嫌いになったり、嫌な思いをしてトラウマを抱えてしまう人も少なくありません。
永久歯は6歳から生えはじめます。つまり、予防はその時に始めていたほうがよいということです。しかし、6歳の子どもが喜んで歯科医に行こうと思うでしょうか。たいてい、泣きながら嫌がって無理やりつれてこられるのだと思います。

ですが、今は予防歯科も発展しています。嫌な音のでない器具、痛みの少ない注射、それだけではありません。
子どものために、楽しくなるような工夫をしている歯科医師もいます。実際、治療の後笑って帰る親子もたくさん見ています。嫌がりながら歯科医院にいくよりも、笑いながら行ったほうがストレスも少なくて済みますよね。