予防歯科と虫歯の経過

予防歯科と虫歯の経過

虫歯になると必ず削って治療をしなければならないと思われがちですが、 実際には必ずしも削らなければならないというわけではありません。 虫歯の経過によっては様子を見て再石灰化を促すことで治療を行います。

この虫歯の経過は専門家でなければ判断することができません。虫歯の経過はC1〜C4の段階によって分類されますが、 このC1に達しないごく初期段階の虫歯やC1レベルの虫歯の場合、自覚症状がほとんどありません。 素人ではよく見てもわかりませんし、だからこそある日突然激しい痛みに襲われるようなことにもなるのです。

予防歯科と虫歯の経過

そのため、虫歯は早期発見・治療が重要になります。そのカギを握るのが予防歯科です。

定期健診や歯石の除去、歯磨きの指導などが予防歯科の特徴ですが、虫歯の早期発見も大きな役割となっています。 早めに虫歯を発見できれば削らずに済ませることができますし、削ることになってもごくわずか、 麻酔の必要もなく痛みも感じることなく済みます。

近年の歯科医療の現場ではなるべく削らないで治療を行う傾向にあります。経過観察と言われていますが、 そのためには定期健診に通い、虫歯が進行していないか、再石灰化がスムーズに進んでいるかをチェックしてもらうことも大切になります。

このように、予防歯科には虫歯の予防はもちろん、虫歯の経過観察という大きな意味も持っています。 それだけ重要な意味を持っているわけですから、面倒くさらずに数ヶ月に1回の定期健診くらいは通うよう心がけたいですね。

虫歯治療で歯を削らないメリット

初期の虫歯の場合、歯を削る代わりに薬を塗って殺菌し、詰め物をするという方法があります。
また、オゾンの強力な殺菌力を利用して治療するという方法もあります。
歯を削らないメリットについて例を挙げると、

  • ドリル音がしない(恐怖心が少なくなる)
  • 歯を削ると、虫歯ではない部分まで削る必要があったが、歯を削らなければ健康な歯をそのまま残せる
  • 虫歯が進行していても、冠を使わなくて済む場合がある。